伊勢おはらい町 PHOTO BOOK

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Ganges



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1983年7月

バラナシへの旅の目的はガンガー(ガンジス川)で泳ぐことだった

ホテルに落ち着いた僕は、翌日の沐浴に備え髪を切ろうと思い立った
もちろん僕はヒンズー教徒ではないし、ガンガーで罪やけがれを落とそうとも思わなかった
ただ、この機会に坊主刈りにし、とにかくさっぱりしたかった

宿で近くの床屋を教えてもらい訪ねてみる
床屋のオヤジはふらりと現れた日本の薄汚い青年に警戒しながらも「椅子に座れ」と顎で示した
そしてあきらかにビール瓶を改良したと思われる水入れから僕の頭に大量の水をかけだした

僕はとにかく短く切ってくれとオーダーした
ところがインドの散髪屋には坊主刈りというメニューがないらしく中途半端に短く切る
僕はバリカンを使うジェスチャーをしながら「more short! more short!」と意味不明な英語を並べ立てた

30分後
僕は見事な虎刈り頭にされてしまう
長さも不揃いでカッコ悪いこと甚だしい
これで終わりかと問い詰める僕に、床屋のオヤジは事も無げにこう言った

No Problem


インドではこの「No Problem」を日に何度も聞くことになる
宿屋で、食堂で、駅で、みやげ物屋で、そして床屋で

彼らは「No Problem」を多用し相手を煙に巻く
こっちにとっては問題だらけなのだが…



そして僕は翌日、無事沐浴をすることができた
雨季で水量の増えたガンガーは茶色く濁り、あちこちにゴミが浮いている
右隣ではインド人の家族連れが沐浴をしており、左隣では牛が水浴びをしていた

そんな状況の中、思い切って川に入ってみる
水は予想以上に冷たかった
流れは急であまり沖に泳いでいくと流されそうだった

水からあがると隣の家族連れから声を掛けられた
「ガンガーはどうだ?」

nice river

僕は訳のわからぬ返事をして、だらしなく曖昧に笑うだけだった



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by sakura1733 | 2011-06-30 21:11 | おはらい町




















Varanasi



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1983年7月

デリーに数日滞在した僕は、夜行列車に乗って次の目的地バラナシへ
バラナシ(英名ベナレス)はインド最大の聖地
ヒンズー教徒がこの地のガンジス川で沐浴をすれば輪廻から解脱できると信じられている

駅を出ると十数人のリキシャ・ワーラーが僕の周りを取り囲んだ
「ガートに行くのか?」
「ホテルは決めたか?」
「飯は食ったか?」
「何か売るものはないか?」
質問攻めだ

その中で一番正直そうな男が「ガンジス川に近い安くていいホテルを知っている」というので信じてみることに

リキシャに揺られること数十分
果たして連れて行かれたホテルは川に近くもなく、それほど安くもなく、かといって清潔でもなかった
唯一僕がそのホテルに泊まろうと決めた理由は、外国人の宿泊客が少なそうだったからだ

名前は「インペリアル・ホテル」

完全に名前負けしていることは、ロビー(それをロビーと呼べるかどうかは別として)を一目見ただけで判った



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by sakura1733 | 2011-06-29 00:32 | other place




















Harijan




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1983年7月

旅行者がインドで必ず出会うものが二つある

ひとつは物売り
バザールを歩いていると50メートルに一人くらいの割合で物売りが寄ってくる
無視しても断っても大抵しつこく言い寄ってくる
「ノー」と言い慣れていない日本人は最初このインド人の洗礼にたじろぐ

もうひとつは物乞い
これも50メートルにひとり
訴えるような目で必死に金銭を求めてくる

最も心が痛むのが子供の物乞い
日本なら小学校に行くか行かないかくらいの少年や少女
手で僕の足に触り、次にその手を自分の頭に持っていく
「私はあなたのしもべです」と言わんばかりの行動に、最初は「やめてくれ」と目をそらしてしまう

そして僕は彼らに金を渡したかというと…
渡した時もあれば「NO! Go away!」と叫んで追っ払った時もあった
完全に無視することは不可能だし、かといって毎回金を渡すわけにもいかない


インドではあらゆることがあからさまだった
生も死も日常の中に平気にある
そしてそれらから目をそらして旅を続けることはできない

自分が試される場所だった


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by sakura1733 | 2011-06-27 20:38 | other place




















Delhi



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1983年7月

デリーを訪れた多くのバックパッカーはパハール・ガンジを目指す
そこはニューデリー駅からまっすぐ伸びるメイン・バザールの一角にあり、安宿や安食堂がひしめいている

僕もその例にもれず、真っ先にパハール・ガンジに宿をとった

宿といっても当時のレートで一泊300円ほど
高くても1000円程度だった

部屋にあるのはベッドと洗面
トイレやシャワーは共同
それで十分だった


インドの7月は雨季
毎日のように雨が降る
僕がデリーに着いた日もドシャ降りの雨
バザールは場所によって足首まで水があった

そんな中初めて宿近くの安食堂へ
当初の旅の目的だった「インド人はホントに毎日カレーをたべているのか?」を調査

カレーを2種類とチャパティー(小麦粉を平たく焼いたもの)を食う
お世辞にも旨いとは言えなかったが、特段まずくもなかった
食後にチャイを飲んで合計50円以内だったと記憶している

なにはともあれ食事ができたことで、僕はこれからの数十日間をインドで過ごすことに多少なりとも自信を持つことができていた



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by sakura1733 | 2011-06-26 19:17 | other place




















airport



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1983年7月

バンコックの空港で長時間待たされた後にトランジットした僕は、
南アジアのモンスーンの分厚い雲の上を飛び、一路デリーを目指した

タイ・エアーのジェット機がデリー近郊の滑走路にその重たいケツをドスンと落とした時、
インド時間はすでに真夜中を過ぎようとしていた

それは僕にとって初の海外旅行だった

高鳴る胸の鼓動を感じながらイミグレーションを通過したときのことは今でも忘れない

偉そうな態度で僕を見下していた入国審査のオヤジは、いかにも「しかたねぇな」といった表情で僕のパスポートに無造作に入国スタンプを押した後、それを投げて返した

荷物を受け取りおざなりの税関をパスすると、いつの間にか空港の外に出ていた
僕はそこでインドでのひとつめのカルチャーショックを経験する

アジアによくある黄色い街灯に染められた空港の外には、多くのインド人が眠っていたのだ
ただ横になっているのではなく、明らかに彼らは硬いコンクリートの上で睡眠をとっている

さらに彼らを踏まぬよう気をつけながら、数頭の野良牛が餌を探してウロウロしていた

首都の空港のすぐ外に牛!

僕は心の中で「おおっ」と叫び、そしてほくそ笑んだ
やっぱりインドを選んで正解だったと…



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by sakura1733 | 2011-06-25 21:19 | other place




















インド夜話 vol.0




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インド人はホントに毎日カレーを食べているのか?

1983年の夏、僕はそれを確かめるため、成田~デリー間のオープンチケットを握り締めてインドへ旅立った


ここ数日の蒸し暑さのせいだろう
当時の旅が僕の脳裏に鮮明に蘇った

記憶のかなたに置き忘れてしまう前に文字にしておこうと思い立つ


すいません、しばらくインド話が続きます


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by sakura1733 | 2011-06-22 22:07 | other place




















invader




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緑に侵略された五十鈴川
土手ではシルバー人材センターのおっちゃんたちが草刈機を唸らせていた

しかし、おっちゃんたちの抵抗をもろともせず
侵略者のパワーはすさまじいばかり


この生命力、見習わねば…


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by sakura1733 | 2011-06-22 01:04 | 宇治




















humidity


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今日も伊勢地方は梅雨らしい天候
朝から職場の湿度は70%を超えていた

さすがに蒸し暑いのでエアコンの除湿をON
昼までに湿度は50%まで下がっていた

しかし、こんな調子で真夏の電力不足をホントに乗り越えられるのか?
便利さと快適さに飼いならされた僕たちに、どれほどの我慢が可能なのか?

自信はない



せめて今日の写真は涼しそうなのを選んでみよう

普段ちょっと暑苦しい写真が多いから…


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by sakura1733 | 2011-06-20 22:04 | おはらい町




















宣告


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半年に1度くらい、突然こう言われる
「あのブログはあなたが作ってるんでしょ」と

先日も仕事の訪問先で突然そう切り出され少々たじろいだ

別に悪いことをしているわけではない
わが人生最大の秘密というわけでもない

しかし、これがなんとも恥ずかしい

「すまなかった」と詫びたくなる
「もうしません」とその場を逃げ出したくなる

なぜか?


いやぁ、なぜなんだろう?
自分でもわからない


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by sakura1733 | 2011-06-19 21:09 | other place




















next


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次に飛ぶんは俺やで


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by sakura1733 | 2011-06-14 22:29 | other place